結局、観覧車が回っている間、ずーーーーーっと私たちはキスをしていたわけで……。

どこが天辺か分からなかったぞ!

それに、フニャフニャになって、口もタコチューになったよん。



でも、以前よりずっとずっと課長が近くなったように感じる。


天上の星。

地上の灯。

様々な光に彩られた観覧車は2人だけの空間。

この時間がもっと続いたらいいのに。



「明日はNYに戻られるんですか?」

「いや。マレーシアに飛ぶ。その後、シンガポール、ベトナムと回って、それから、そのまま、EU……。

ところでお前はいつNYに帰れる?」

「あさってには帰れます」

「そうか。じゃ、来月NYで会えるな」