榊……。
榊、榊……聞いたことが……。
あ!
思い出した。
秘書室の榊室長のことだ!
そう言えば…
NYのパーティー会場での榊室長と課長の会話を思い出す。
『奥田取締役、お持ち下さい!専務の奥様よりこちらをお預かりしておりました』
『おふくろから?』
ってぇことは、課長の『おふくろ』=澤村専務の奥様=、つまり……美魔女!
「そっ、その節は、ドレスとか靴とかありがとうございました!」
「あら。いいのよ。気に入っていただけたかしら」
「すごく!あまりにも素敵で……。嬉しかったです」
「良かったわ」
お母様がほんのりと笑う。
ああ……。
この笑顔。
癒される~。
それによくよくよぉぉぉぉっく細心の注意を払って見るとちょっぴり課長にも似ている。
だけど、謎。
課長は、「奥田」姓で、しかも、澤村専務のこと「本当の父親」だと言っていた。
澤村専務と美魔女が夫婦って言うのなら、フツーに課長は2人の子供で「澤村」姓だよね。
でも、名前も違うし、二人は会社では全く親しげな様子も見かけないから、会社で課長と専務が親子だという事実は誰も知らない。
むしろ、他人だと思ってる。
あれ?
それに、ちょっと待って。
以前、営業部の仏の林さんが言っていた。
『やり切れん話さ。せっかく華々しくドラフト1位指名まで受けてたってのに、親父さんのDV(ドメスティック・バイオレンス)からお袋さんをかばって腕を痛めてしまってな。もう二度と以前のような投球は出来ない体になってしまった……』
あの穏やかで紳士っぽい澤村専務とDVが繋がらない。
謎じゃ。
でも、普段いい加減に考えることを放棄する私でも、放棄しちゃいけない何かがあるような気がする。
何かとても大切な何かが……。
榊、榊……聞いたことが……。
あ!
思い出した。
秘書室の榊室長のことだ!
そう言えば…
NYのパーティー会場での榊室長と課長の会話を思い出す。
『奥田取締役、お持ち下さい!専務の奥様よりこちらをお預かりしておりました』
『おふくろから?』
ってぇことは、課長の『おふくろ』=澤村専務の奥様=、つまり……美魔女!
「そっ、その節は、ドレスとか靴とかありがとうございました!」
「あら。いいのよ。気に入っていただけたかしら」
「すごく!あまりにも素敵で……。嬉しかったです」
「良かったわ」
お母様がほんのりと笑う。
ああ……。
この笑顔。
癒される~。
それによくよくよぉぉぉぉっく細心の注意を払って見るとちょっぴり課長にも似ている。
だけど、謎。
課長は、「奥田」姓で、しかも、澤村専務のこと「本当の父親」だと言っていた。
澤村専務と美魔女が夫婦って言うのなら、フツーに課長は2人の子供で「澤村」姓だよね。
でも、名前も違うし、二人は会社では全く親しげな様子も見かけないから、会社で課長と専務が親子だという事実は誰も知らない。
むしろ、他人だと思ってる。
あれ?
それに、ちょっと待って。
以前、営業部の仏の林さんが言っていた。
『やり切れん話さ。せっかく華々しくドラフト1位指名まで受けてたってのに、親父さんのDV(ドメスティック・バイオレンス)からお袋さんをかばって腕を痛めてしまってな。もう二度と以前のような投球は出来ない体になってしまった……』
あの穏やかで紳士っぽい澤村専務とDVが繋がらない。
謎じゃ。
でも、普段いい加減に考えることを放棄する私でも、放棄しちゃいけない何かがあるような気がする。
何かとても大切な何かが……。