ま、まさか……。

「奥田課長……取締役の、お母様?」

目の前の美女がコクリとうなずく。

うっそだ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

だって、だってメチャ若すぎるよ!

「あの、本当に?」

コクコクと美女が2度頷く。

おかっしいよ!

どうみたって、30代後半から40代前半くらいじゃん!

あんなデカイ(しかも可愛げのない)息子がいるなんてあり得ないよ。

「杉原さん?」

美女の声に、混乱しつつも、はっと目の前のお母様に視線が戻る。

「すみません。ずいぶん、お若いお母様でしたので、ちょっとビックリしてしまって」

「まっ!」

課長のお母様だという美女がポッと頬を赤らめる。

「お上手ですこと。これでも、50は超えてますのよ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・え?!

ごじゅうだい??

見えない。

ぜんっぜん、30代で通るよ。

つーか、課長の恋人でも十分いけるよ!

実際、そう勘違いしたし。


鬼のかーちゃんが美魔女だったとは!


課長の家系、恐るべし。