「ったく、いきなりだな！」
アルフは襲いかかってきたならず者一人を蹴り飛ばし、持っていた武器を奪った。
「メイスか。使えるのか？」
レイも同じく襲いかかってきたならず者を蹴り飛ばし、言う。
「大体なんでも使い方はかわらんだろっ！」
アルフは持っている鈍器－メイスでならず者一人の顔を殴り飛ばす！
男の顔は変形し、無残な姿となった。
「なにも殺すことはないだろうに・・・。」
「正当防衛だ。あっちは殺す気で来てる。」
レイに3人一斉に飛び掛ってきた。
「全く・・・。竜と渡り合おうと言うならば、魔法の一つや二つ、有効に使わなければ決定打は与えられんぞ・・・。」
向かってきた3人を尾と爪でなぎ払う。
3人とも吹き飛ばされ、レンガ造りの壁に叩きつけられた。
「なるほどやはり強い・・・。」
ライトはニヤニヤと笑いを浮かべながら腰を上げる。
先ほどまで道に溢れていたならず者はあるいは尻尾を巻いて逃げ、あるいはレンガ造りの壁にもたれかかり、あるいは死んでいた。
「よえぇ。」
「武術の心得がたまたまなかった相手でよかったな。アルフ。」
広場はすでに静まり返っていた。