しかし蒼き賢者と言われるほど賢い竜でもある。
名前の通り、蒼く美しい竜なので、よくハンター達に狙われる種族でもある。
そのためブルースカイドラゴンは今では希少種だ。
町では目立つ為にマントと地味な装飾品で人混みに溶け込む。
「こんなものはどうだ?アルフ。」
レイは町の露店で販売されていたメッキ製のネックレスを首からかけ、自慢気にくるりと回る。しかし当のアルフは装飾品屋で指先が出るタイプの手袋を買っている最中で、見向きすらしなかった。
無視されたレイはわなわなと震えて、アルフを蹴りあげる。
「いってぇな!!」
アルフは数メートル上空を舞い、着地に失敗して地面に叩き付けられる。
「俺が何したんだよ!!」アルフは蹴られた箇所を擦りながら抗議する。
「全く、これだから子供は困るのだ。」
レイは呆れ気味に呟く。