「今度村の奴等に生け贄を捧げろって脅してみっかなぁ…そしたら俺も楽だし」

そうしようと決めたが別の考えが出た。

「…あー、でも言わせる前に俺がその人間を喰べちゃうしなぁ…」

八つ当たりかそこらに生えてた草をむしり取り投げ捨てた。

「最近は猟師だの狩人だの…狩人か。まったく…人気者は困っちゃうなぁっと!」

目の前にあった丸太を軽くジャンプして跳び越したときピクッと体が反応した。