彼女のもとに行くと彼女は珍しく起きていて僕を待っていた。



べっこう飴を見せると彼女は軽やかな笑い声を上げた。



手をベタベタさせながら飴を食べた。



彼女は
「食べにくいよ」と
そう困ったように大袈裟に皺を寄せてみせる。



機嫌がいいのか今日の彼女はいつもより笑い、饒舌だった。