あぁ、何て彼女は強いんだと思った。


あまり戦力にもならないような僕を切り捨てないで
過不足なく説明してくれた。
自分の不安を微塵も僕に晒さずに。




僕は、
こんなことをやっている場合じゃないだろう。



早く、早く彼女と釣り合うところまでいかないと。



そして、今までどおり悲しんだり嘆いたりしないで
彼女と一緒に過ごそう。



もし彼女が不安だと言ったなら
僕も一緒に子どもみたいに大声で泣こう。



その後は
大丈夫と言って彼女を目一杯抱き締めよう。



大声で泣いて抱き締め合ったあとは
いっぱい笑って飴を食べよう。




僕が今、彼女にしてやれることはこれぐらいしかないけど
だから、呆れるくらい一緒に、
彼女の傍にいよう。