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それから1ヶ月程で鵺は退院した。
奇跡的にも足を骨折しただけで済み、治りも早い方らしい。
あたしは鵺がいない間、ちょくちょく店番をしていた。
客は相変わらず少なくて退屈したけど、たまに湊さんが顔を見せに来てくれた。
鵺のお見舞いにも行って、あたしたちは約束を交わす。
それは、
「んー、こんな感じでいい?」
「いいんじゃないか?」
「またそんな適当に返事してー!」
鵺のお店、摩訶不思議装飾屋の裏側にライのお墓を作ること。
灰になったライは、今鵺の手の中にいる。
透明な瓶に入ったライをあたしたちの手で埋めた。
来世なんてあるのか分からないけど、また会えたらいいな。