もう鳥ではない形相のライは、鳴いていた。


ヒョーヒョー


それは鵺が吹く口笛と同じで、さっきの出来事を強く思い出した。


ライは鵺を起こそうとするように何度も何度も鳴いた。


それでも鵺はぴくりとも動かない。


ヒョーヒョー……


声がカラカラになってもライは鳴いた。


その光景はあたしには辛いものだった。


ヒョー……ヒョー……


段々と弱々しくなる声に混じってあたしも泣く。


「お願い……もう、やめて……」


あたしはライに触れた。


触感はもう鳥のものではなく、少し戸惑った。


でもライはあたしにとっても友達だもん……


ごめんね……全部あたしのせいだ……