店を出てからは、穂波とファーストフード店で話してから別れた。


外はもう真っ暗で雪が降りそうなくらい寒い。

それでもあたしの心はぬくぬくしてて、充実感に満ち溢れていた。


明日、ついに武宏に自分の気持ちを告げる。

緊張と同時に早く伝えたい気持ちがうずうずと心待ちにしてる。


どうもあたしはプラス思考で、悪いことはあまり考えない性格みたい。

不安とかも少しはあるけど、ずっと溜め続けてきた気持ちを早く吐き出したかった。


そんなことだから、今にも大声で陽気な歌を歌いだしそうな勢いで歩いていた。



……ん?なんかおかしい。

今になって気付いたけど、誰かに跡をつけられている気がする。


たくさんの人が通行しているけど、なんだか嫌な視線を感じる。

途端にむず痒くなって、少しだけ歩を早めた。