「崎野です!崎野鈴!」
半ば怒鳴りながらも名前を言うと、意外にも湊さんは驚いた顔をする。
「すず?……鵺、この子が……?」
鵺は静かに頷き質問に答えていた。
なに、何のはなし……?
あたしには何の話をしているのか理解できなかった。
湊さんも鵺も、あたしのこと何か知ってるの……?
「あの……」
「この子が……鵺の……!」
湊さんが何か言おうとした時、鵺は思いっきりその口を塞いだ。
湊さんは口を動かしてるけど何を言ってるのか全然分かんない。
「余計なことを口走るな」
鵺はそう言いながら湊さんを睨む。
そんな光景でさえ2人の親密な仲が心に焼き付いた。
やっぱり……どんな関係なのか気になる……