「雪久くんは穂波が好きなんだよね?」

あたしはメロンソーダを飲みながらまたもや唐突に聞く。

「な、なんでそれを……?」

本人はバレてないとでも思っていたのか、すごい焦り出した。


「武宏から聞いたよ。で、告白とか考えてないの?」

「俺、本当ヘタレで自分に自信ないですから……」


そんなことないよ。穂波も雪久くんのこと好きだよ。って伝えてあげたくなる。

見ててじれったいような2人の恋。上手くいってほしいな。


「そっか……あたしもできるだけ協力するね。もし何かあった時の為にケータイ番号聞いてもいい?」

「あ、はい」

雪久くんは白の携帯を取り出してケータイ番号を掲示する。


「崎野、鈴さんは、どうしてそこまで協力してくれるんですか……?」

ふいに言われた雪久くんの言葉が、あたしには何故か深く心に残った。