「崎野、おはよ。遅刻なんて珍しいなあ!」


やるせなさに肩を落としながら席に着いたら、武宏が挨拶してくれた。


あたしの幸せメーターはうなぎ登りで最高調になる。


「たっ、武宏!おはよう!」


どもったのも気にしないであたしの顔は自然に綻んだ。


席が近いってのはやっぱりいいよねっ!

話せるし、なんてったっていろんな武宏がみれるし!えへえへー。


顔はデレデレ、集中力は皆無のあたしは授業中でも武宏のことばかり考えていた。


恥ずかしいから武宏の方は見れないけどね!