でもあたしはまだ焦ってる頭の中、ハッと大事なことに気付いた。

穂波にその気がなかったら、いくら協力しても両想いになれないじゃん……!

承諾はしたけど、穂波の気持ちまで動かすなんてことはあたしには無理だよ……

でも出来る限りは頑張ってみるよ!


「じゃ俺らこれから遊びに行くから、また明日な!」

「え、あ……そっか。じゃまたね!」


武宏とその友達たちは身を翻して歩いていく。

ふー……緊張した……。じゃこれから、雪久くんの恋を応援しますか!


……って、あたしは何の為に過去に戻ってきたのー!?武宏は行っちゃうしさ……

でも親友の穂波にも恋愛の楽しさを知ってほしいし、そっちも協力したい。


……んー……

……ごめんね!それでも今は武宏の方が大事なの。

必ず後で協力するから!


あたしは頭の中で謝りながら、武宏たちが向かった方に慌てて追いかけた。