――――― ん…… 段々と意識を取り戻し、あたしは目を開けた。 どうやら朝になっていたみたいで、窓の外からは優しい日光が注いでいる。 ゆっくりと身体を起こすと下はフローリングの床で節々が痛い。 えーと、ここは自分の部屋であたしは崎野鈴17歳。 よし。記憶に異常なし! こんなの早く忘れたいけど、昨日のこともちゃんと覚えてる。 あたしはゆっくりと身体を起こし、手に握っていたあの腕時計を見た。