「居てもいいよ。あたし、トオルの所に行かなきゃ…トオル待ってるじゃん、ねえタカちゃんそうでしょ!?」


不安が怒りに変わっていく。


トオルの事だ、来るなって言うんだろうけど…そんな訳に行かない


あたしだって、トオルを愛してるんだ


『トオルさんの女だって、絶対言うなよ』


孝之が念を押してくる。


分かったって返事したけど、きっと相手も気付くだろう。


あたしは着替えを済まして、車に乗り込んだ。