「お前はそんな生活しててホントに楽しいのか?」


謎の男は急に核心をついてきた。

えこなだってそんなことは分かっている。

分かっていることを言われえこなはだんだん腹が立ってきた。



えこなは無言で帰って行こうとした。


だけど、ひとりの男の人がこっちに向かってきた。

えこなは怖くなって、
「わーーーっ!!」
と逃げた。

だけど容赦なくついてくる。

ついてくる。
ついてくる。


怖い。
怖い。


「ちょっと待って!」
謎の男が声をかけてきた。

「何もしないから!!」

「俺の名前は風間るいお!よろしくな!!」

走りながら自己紹介してきた。


「えっ!?」


「あ。私は伊藤えこな・・です。」

えこなもつい走りながら自己紹介してしまった。

前ばかり見てて気づかなかったが、いつの間にか併走していた。

疲れて止まってしまった。