走って、走って。 兎に角(とにかく)走った。 何処に向かおうとしてるのかさえわからなかったけど、あたしは自然と新の下へと向かっていた。 「新…ッ!!」 気付けば、東病院まで100mも無かった。 「もう一寸…」 もう一寸で着く。 だけど。 だけど、あたしの体は悲鳴をあげていた。