――ガラッ。
扉を開けてまず目に飛び込んできたのは、朝のイケメン君だった。
「あ!」
イケメン君がこっちに気付いて近付いてくる。
な、何?
どう言うこと?
そんなイケメン君に先に反応したのは、菜流。
「…!新!!」
あらた?
新って、つい最近聞いたような…。
……あぁー!!
思い出した!!
確か…。
「あ、こいつ、あたしのいとこの赤石新ね?」
そう!
菜流のいとこ・赤石新!!
「…ども」
菜流の紹介を聞き、新は軽く会釈する。
てか、こんなのアリ?
朝、一目惚れしたイケメン君が、菜流のいとこなんて…。
運が良いのか何なのか、わかんないよ。
「で、この子があたしの親友の水野陽花だよ」
「よ、よろしく!」
菜流が新にあたしを紹介したので、取り敢えず会釈をした。
これが、あたしと新が出会った切っ掛け。
あたしと新が仲良くなった、切っ掛けだった―――……。