二つの唇が、重なる。 新との、三回目のキス。 そして、あたしと新との、二回目のファースト・キス。 二人のそのキスは、まるで新とあたしを表わしたようで。 一瞬だったけど、優しくて不器用なキス。 唇が離れて新を見上げると、無邪気な屈託の無い笑顔で笑っていた。