「何泣いてんだよ」





ブランコから降りた新の声が、頭上から響く。





「本当に…?本当に新、あたしのこと…」



「あぁ、好きだよ」





そんな新の言葉に、また涙が溢れる。





「俺と、付き合って?」





新、あの時と同じ台詞だね。







そんなちょっとした変わってない所を見て、嬉しくなる。




ねぇ、新…






あたしの答えは何時だって、同じだよ?











あたしは制服の裾で涙を拭うと、笑顔で新を見る。





「よろしくお願いします…!」





泣きながら満面の笑みで、そう言った。