駅のちょっと外れにある公園を通る。 昼間は近所の子供たちで賑やかな公園だけど、夜になると人っ子一人いない。 …筈なのに。 ――キィコ、キィコ ブランコの軋む音が、虚しく響いていた。 思わず振り向くと、ブランコに人影が見える。 あれは―――――――……