「別に変な感情があるわけじゃないよ?あたしは大和が好きだし」





大和を見ると、照れた様にちょっと頬が赤くなってる。






そんな大和を見て、笑いながら菜流は続ける。





「新はきっと…あたしがいとこだから…家族だから、あたしにこんな話をしたんだと思うんだ」





――胸が、痛くなった。







新はあたしを覚えていないし、しょうがないのかもしれない。









でも。



それでも、ちょっとくらい頼ってくれてもいいじゃん…





あたしにも、言ってほしかった……