お金が、無い? 何で? 夏休みに大和ん家でバイトしたばっかじゃん。 時給も結構良かったし、お金には苦労して無い筈でしょ? 菜流はそんなあたしを見て、言い辛そうに口を開いた。 「新、全ての記憶を無くしたわけじゃなかったの」