「陽花…あたし、新が何でここにいないか知ってるの」 菜流の突然の言葉に、その場にいるあたしと大和は目を見張る。 因みに今は放課後で、久し振りに菜流の家に遊びに来ていた。 「あたし、聞いてないよ…?!」 「俺も聞いてねぇ」 「だって言ってないもん、あたし」 「何で!」そう言おうとしたのをわかっていた様に菜流が言葉を繋ぐ。 「新に口止めされてたの」 「何を…」 「新ね、今お金が無いんだって」