次の日、学校へ行くと菜流があたしの顔を覗き込む。 まるで、“その目、どうしたの?”とでも言うように。 昨日の夜、ずっと涙が止まらず気付いたら寝てたあたしは、目が腫れてる。 きっとそのことを言いたいんだろうけど、あたしは言わせないようにその涙を笑顔で隠した。