「――電波の届かないところにあるか――…」 女の人の声が、耳元で響く。 これは、電源を切られたことを表わしていて。 その現実が襲い掛かって来ると同時に、あたしの瞳からボロボロとしょっぱい液体が流れた。 その現実は、あまりにも残酷で。 もう会わないと言われたようなもの… いや、言われたんだ。 理解すれば理解するほど、止め処なく涙が溢れた。