沈黙が続いてから何分か経ったときだった。 沈黙を破ったのはシューサイ。 「千歳。はやく元気になれよ」 私の頭に手をポンッとのせ、最後に飴を置いていった。 「何味?」 私がそう聞くと、シューサイは目を細めて口角をあげ 「…秘密」 と言った。 シューサイが病室を出てから、しばらくして、れーちゃんも帰っていった。