「………『ハル』」 まだ、顔はよく分からない。 でもね、笑った顔だけは分かるの。 目を細めて、えくぼが出来て、その小さな八重歯を見せて笑うんだ。 染めてないのに茶色い髪を、少し揺らしながら。 あぁ、はやくシューサイこないかなぁ。 また次の味の飴になる日まで待ってるから。 だからはやく来て。 はやく『ハル』に会いたいの。 いつの間にか私は会えない『ハル』に恋をした。