睦月が手紙を流してちょうど1週間、再びその「沖田総司」から手紙が来たのだ。




「海ってすごいっ」




沖田からの手紙を理解していないのか、睦月はそう関心の言葉を吐き、スキップで家に帰った。




「江戸時代~タイムスリップ~タイムマシーン」




のんきに歌を歌いながら荒々しく靴を脱ぎ捨て、キッチンにいるお母さんに顔も見せず、大声で「ただいま」だけ言うと、そのまま自分の部屋に直行した。





握りしめたままだったため、少し温もりをもったビンを、机の上に置く。




窓から入る光が反射し、とてもきれいに見える。





「ふふふーっ」






ビンだけを眺めたり、中を取り出して天にかざしたり。





無意味にそんな行動を続けた。





そしてすぐに返事を書き始める。