体育祭前日。

あたしら応援団は明日の体育祭に向けて
横断幕の仕上げをしてた。

琉斗が放課後の応援団に来たのは
最初だけでそれからは一度もこなかった。
遊びに行くのが大好きな琉斗やから
どうせ、面倒くさいからやろって思ってた。

…ベチョ

手に変な感触…
と思ったら楓真がにこにこしながら
あたしの手に絵の具をつけてた。

「あっ、ごめんごめん横断幕と間違えたわ。」
「わざとらしいねん。」

いつものように絵の具のつけあいがはじまった。
周りからは、ほんまになかいいな。ってゆわれてた。