「真愛、応援団終わったら一緒にかえろっか。」

新学期が始まって夏休みボケしたままの
あたしに琉斗が誘いにきた。

「うん。」

あたしも琉斗も恥ずかしくて学校では
ほっとんど口きかへんかった。

「あんたらほんま喋らんなあ。
朝倉、教室では真愛の事ゆうてんで!」

琉斗と同じクラスの雪はあたしに
嬉しそうにゆうてきた。

もうすぐ体育祭であたしのクラスと
琉斗のクラスは同じチーム。
しかもあたしも琉斗も応援団に入ってた。