愛優が小学校に入学したとき、 あたしは小学校3年生になった。 愛優もあたしも物心がついたとはいえ ママがいないこと、パパと週に一度しか 会えないことに疑問はなかった。 だって休日のたびにお出かけに 連れて行ってもらったり、 長期の休みには旅行に連れて行ってもらったり。 おばあちゃんとおじいちゃんが 愛情いっぱいに育ててくれたおかげで 寂しい思いなんてしたことなかった。