そして、オリビアの手にある長剣の装飾をみて、息をのむ。
「昨夜、オマエと、アンジェラの侍女イザベルの神殿での密会を目撃した。
私が傍にいる事等知らずに、不思議に思っていた事を、全て聞かせてくれた。
知らぬとは、言わさない。
イザベルは、火宮の元貴族の娘で、父親を監禁されているらしいな。
救出を条件に、ここへ、アンジェラの侍女として潜入させた事も、イザベル自身が認めたよ。」
「ぐっ・・」
ハリスは言葉に詰まる。
しかし、何かを言い返す事はせず、手に持った長剣を、オリビアの喉元を狙い投げ付けた。
オリビアは、それに気付き、王妃を突き飛ばす様に自分から離し、目をギュッと閉じた。
間に合わない!!
逃げることを諦めた彼女の耳に、ガキッという硬質な音が響く。
瞼を恐る恐る開けば、目の前にはヴァイスの後ろ姿があり、外れた場所に長剣は跳ねられ、大理石の床に突き刺さっていた。
彼が、助けてくれたんだ。
顔面蒼白となったオリビアの目の前で、見知らぬ貴族が数人捕らえられていく。
「昨夜、オマエと、アンジェラの侍女イザベルの神殿での密会を目撃した。
私が傍にいる事等知らずに、不思議に思っていた事を、全て聞かせてくれた。
知らぬとは、言わさない。
イザベルは、火宮の元貴族の娘で、父親を監禁されているらしいな。
救出を条件に、ここへ、アンジェラの侍女として潜入させた事も、イザベル自身が認めたよ。」
「ぐっ・・」
ハリスは言葉に詰まる。
しかし、何かを言い返す事はせず、手に持った長剣を、オリビアの喉元を狙い投げ付けた。
オリビアは、それに気付き、王妃を突き飛ばす様に自分から離し、目をギュッと閉じた。
間に合わない!!
逃げることを諦めた彼女の耳に、ガキッという硬質な音が響く。
瞼を恐る恐る開けば、目の前にはヴァイスの後ろ姿があり、外れた場所に長剣は跳ねられ、大理石の床に突き刺さっていた。
彼が、助けてくれたんだ。
顔面蒼白となったオリビアの目の前で、見知らぬ貴族が数人捕らえられていく。