完全に計画通りに事が進んでいる事に、満足をしている様子である。
「マリオニート妃を追い詰めてみれば、娘の王女『オリビア』は、すでに国外へ逃がしたと来ていたからな。あのオンナは、中々アタマがよかったよ。
我が主は、気の短い方ゆえ、抹殺したと、虚偽の報告はしたが・・・」
この十数年余りどれだけ探したか、と、男は、よほどうれしいのか、腹の底から笑っている。
自分が、聞いている事も知らずに・・・。
しかし、誰だ?あの男。
男は、更に言葉を続ける。
「イザベル、粋な計らいだと思わないか?自分の父王と同じ様に、『剣舞』で、命を末到するんだ!
最も、思いの他、事がうまく運んだのは、他でもないアンジェラ姫の嫉妬心のお陰ってやつか。」
男の言葉に、ヴァイスは息をのんだ。
今の話からすれば、オリビアは、前火宮王家の跡取り。生誕の儀で、クーデター派に殺されたとなっている悲劇の王女、その人の事である・・・
あの長剣の装飾は、見間違いかと思ったが、やはり、前火宮の紋章だったんだと、確証を得る。
彼女自身、出生を表すものらしいと言っていた。
「マリオニート妃を追い詰めてみれば、娘の王女『オリビア』は、すでに国外へ逃がしたと来ていたからな。あのオンナは、中々アタマがよかったよ。
我が主は、気の短い方ゆえ、抹殺したと、虚偽の報告はしたが・・・」
この十数年余りどれだけ探したか、と、男は、よほどうれしいのか、腹の底から笑っている。
自分が、聞いている事も知らずに・・・。
しかし、誰だ?あの男。
男は、更に言葉を続ける。
「イザベル、粋な計らいだと思わないか?自分の父王と同じ様に、『剣舞』で、命を末到するんだ!
最も、思いの他、事がうまく運んだのは、他でもないアンジェラ姫の嫉妬心のお陰ってやつか。」
男の言葉に、ヴァイスは息をのんだ。
今の話からすれば、オリビアは、前火宮王家の跡取り。生誕の儀で、クーデター派に殺されたとなっている悲劇の王女、その人の事である・・・
あの長剣の装飾は、見間違いかと思ったが、やはり、前火宮の紋章だったんだと、確証を得る。
彼女自身、出生を表すものらしいと言っていた。