「あの男は、どうなったか、教えていただけますか?覇王。」

堅苦しいのは、嫌いだから普通に接してくれといってから、彼は説明を始めた。

あの男達は、あわよくば、ヴァイスの暗殺も視野に入れていた事が火宮側の解答で判明し、両国でしかるべき対応をとる事になったそうだ。

「それから、アンジェラの侍女イザベルについては、利用された不憫な娘ということで、温厚措置をとった。
アンジェラの希望でね。」

彼は、寝室のほうへ視線を向けた。

「イザベルの父上の救出も成功した。身柄は、こちらで預かるという事でね。」

ディック=モンローと同じような貴族だそうだ。

あまり、ピンとこない。

「それから・・・」

ヴァイスはオリビアのほうをみる。

「君は複雑だと思うが・・・。君の実の母君は、・・・前王妃は、君を逃がした後、直ぐにご逝去になった。」

「・・名前は・・・」
震える声できく。

「マリオニート王妃。王は、父君は・・・ロペス、有名な実力者だったそうだ。私の父が言っていた。」

全く、実感がわかなかった。