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「ごちそうさまでした」


由利さんが作ってくれた朝食を食べおわってそう言うと椅子から立ち上がった。


鞄を肩にかけて玄関に行くと、先に靴を履いた高崎くんが私を待っていた。


「あ。ごめんね」


置いてあるローファを履くと、玄関を開けた高崎くんと一緒に外に出た。



──私が高崎くんの家にお世話になってから、今日で10日が経った。


家を一緒に出た私と高崎くんは途中までだけど一緒に行っている。


最初、一緒に行って大丈夫なのかなって思っていたけど……。


『この辺は同じ学校の奴は住んでねーから平気だ』

そう言った高崎くんの言葉に、途中まで一緒に行くことになった。