「ぁの……」


恥ずかしくて声が小さくなる。

でも、私はやっぱり声に出すことが恥ずかしくて、コクンとだけ頷いてその意思を伝えた。


だって。
キスしてもいい……なんてこと私の口からは言えない。


もう。
恥ずかしすぎて、顔が真っ赤になっちゃうよ。


「た、高崎くん。恥ずかしくて言葉には出来ないよ……」


フィッと視線をそらす。



「うん。でも、頷いてくれたってことはイイってことだろ?」



カァッと赤くなった顔で目を伏せながら、もう一度だけ頷いた。