「俺、いま梨乃にキスしたいって思ってるけど……梨乃はどうだ?」

「えっ!?」


まさか……そんなこと聞かれるなんて思わなかったからただ驚いた。


だって。
高崎くんだったら、昨日みたいにするんだろうなって思ったから。


だから、いまもそうしてくるって……。


なのに、私に聞いてくるなんて……。

カァッと顔が熱くなる。



「梨乃……」


私を見つめてくる高崎くんは、その答えを待ってるみたいに見える。