「梨乃の反応はいちいちカワイイ」

「た、高崎くんは……ずるいよ。私がドキドキすることばかり言うから」


さっきからドキドキされっぱなしの私は、赤くなった顔で高崎くんを見た。


ジィッと見上げると……。



「梨乃。上目遣いはドキドキするからダメだ」


ハァッとため息を溢した高崎くんが、大きな手で私の頬を包み込んできた。



「たか……」

「梨乃。もう一度言う」

「うん……」


ドキドキする胸を抑えながら高崎くんの言葉を待った。


真剣な眼差しを向けた高崎くんは……。