「かわいくなんか……」

「ほら。その顔。恥ずかしそうに赤くなる顔がヤバい」



ちゅっ。

そんな音がしたと思うと頬に、キス……をされていた。


高崎くんが頬にキスしてきたの、いつ以来だっけ……?

思わず頭の中でそんなことを考えてしまった。


それも高崎くんをジィッと見つめたまま。


だからなのか。

ズイッと顔を近づけてきて私を見てきた高崎くん。


その高崎くんにびっくりしながら後退さったら、後ろの壁が背中に当たった。


手を握られて引っ張られた私は高崎くんの胸の中。



──ドキンとした。