「俺も嬉しい。梨乃が俺を好きって言ったことが」


私の耳元に顔を寄せて、甘く囁くような低い声で言ってきた。



「いまも梨乃は俺にドキドキしてるか?」


私の髪を優しく撫でてくる手に心地よさを感じる。


「前言っただろ?もっと、ドキドキしろって……」


もう……また。

高崎くんが耳元で囁くからビクッて震える。



「いつも、ドキドキしてるよ」


私は高崎くんにドキドキさせられてばかりだから……。