「私……悲しかった」
高崎くんの胸に顔を当てながら、自分の思っていたことを口にした。
「高崎くんは私に好きって言ってくれたのに……なんで他の子と、キスしてるんだろうって」
どうして?
どうして……?ってすごく思って……。
「すごく悲しくて、嘘だったらいいのにって思った」
そのときのことを思うと、涙が流れそうになる。
そして、また……ポタッと涙が零れた。
そんな私の背中を撫でるように高崎くんはギュッとしてくれた。
「っぅ……ひっく」
次から次に涙が零れてくる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…