なんてことない毎日。
そんな日々がこれからも続いていくんだって……そう思っていた。
でも……。
そんな日々は…ある言葉によって変わっていった。
───‥‥
─────‥‥
「いってきます」
そう言って。
この日もいつもどおりに学校に行った。
教室に入れば、ひとりの男子“高崎くん”がクラスの女子たちと話している姿が見えた。
高崎優斗(たかさきゆうと)くん
常に明るくてクラスのムードメーカ的存在の男子。
怒った顔なんてみたことないくらい…いつも笑顔でいるそんな人。
そんな高崎くんは女子から人気があるだしい…。
だから、彼の周りには女子がたくさんいる。
ほら。
今だって楽しそうな笑い声が聞こえてきている。
きっと…。
高崎くんに想いを寄せている女子は何人もいるんだろうな。
まぁ…。
私には関係のないことなんだけど。
なんて思いながら
鞄を机に置いて自分の席に座った。