翌日生徒がまだ来ていない時間に学校についた



「夏川!!」


澤田先生がこちらに駆け寄ってきた。


「もう平気か?」


「はい。迷惑掛けてごめんなさい。」


「このくらいいいよ。さぁ、入ろう。お母様もどうぞ。」


私たちはそのまま校長室に向かった



校長室に入ると河野先生もいた



「座ってください。」


そう言うと校長先生は私と河野先生を交互に見た


「生徒と教師ですか、ドラマみたいですね。」


「校長。」


校長の後ろから恐い顔をして教頭が注意する


「教頭先生恐いですって。では本題に入りましょうか。話は河野先生から聞きました。二人とも多少の処分はありますがこのままということで、これからは生徒と教師という立場をわきまえて行動してください。」


「はい。」


「校長、それでは少し甘すぎではないでしょうか?」


「いいんですよ。河野先生は生徒からの人気も高いし、夏川さんは今までの生活態度や成績もまあまあいいですし。それに二人が交際していたなら辞めてもらうしかないですが、そうじゃないですしねぇ。」


「はぁ…。」


「ただ…。もしこれから二人が交際を始めたり、噂がまた出回るようなことがあったら辞めてもらうしかないですね。」


「わかりました。」


「お母様もこれでよろしいでしょうか?」


「えぇ。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」


「かまいませんよ。私ども教員がもっと早くに気づいていればこのような大事にならなかったはずですし。」


それからHRが始まるまでいろいろとこれからのことや注意事項などを話した



その結果


私は校長の許可が出るまで無期限で放課後掃除と各教科の課題


先生は給料削減と雑務の追加


ということになった