その時間は生物の時間で河野先生の時間だった
そして教室には河野先生が現れて生徒たちは騒ぎ始めた
「先生ほんとのこと教えてくださいよ!!」
「辞めないですよね?」
そんな質問がいくつもあがっていく中先生は静かに生徒をみた
「今からほんとのことを全部話す。まずは、こんな騒動になってごめん。結論から言うと夏川と俺は付き合ってない。ただ、俺は夏川のことよく思っていた。ってかはっきり言うと好きだ、今も。だから放課後も話したりした。昨日、夏川と話したよ。それで夏川に言ったら好きだと言ってくれた。でも、立場上いけないからと諦めていたらしい。」
「それって両想いじゃん。」
「それで付き合うんですか?」
「俺はここを辞めるから付き合ってほしいって言ったけど夏川は頷いてくれなかった。」
「なんで?両思いなのに?」
「夏川はこのままお互い離れることを望んでる。」
「なんそれ。先生はどうなるんよ!!」
そう言って沙耶はいきなり立ち上がった
「田村、たぶん夏川はお前とも離れると思う。」
「当り前よ。来られても困るし!!」
「離れるって学校辞めるんですか?」
「辞めないとは思うけど誰とも関わりを持たないだろうな。」
「あの、それってずっと一人でいるってことですか?」
「たぶんあの様子だとそうかも。」
「辞めそうじゃね?」
「まぁ、話がそれたけど俺は今年度まではここで授業をする。もし夏川が耐えれたらだけど。」
「え、耐えれんかったらどうするん?」
「その時は、俺が辞めて責任とる!!って言っといた。夏川には反対されたけど…」
「何それ!!」
「ひとつみんなにお願いがあるんだけど、無理に夏川と話したりしなくてもいいから様子が変だったら俺に知らせて。お願いします!!」
「いいよ!」
「なんか夏川さんのこと悪く言いすぎたかも…」
「結局いけんのって先生じゃない?」
「確かに!!生徒たぶらかしてから~(笑)」
「なんか、いい子ぶっとるくない?」
「ってかなんで夏川さんのために先生が辞めさせられんといけんわけ?」
先生の話に納得した人もいたけど、納得しない人もいた