―――――ただいま4時ちょうど。



ピーンポーン



そして家のベルが鳴りました。

「姉ちゃん、ベルー」

「はーい」

私は玄関に行き、ドキドキしていた。
目の前にはドア、きっと向こうには一馬がいるんだろう。

そう思うと、嬉しくてたまらない。



ピーンポーン


・・・私は恐る恐るドアを開けた。


ガチャッ


「―――――こんにちは」

そこには・・・一馬じゃなく、南朋が満演の笑みで一馬と立っていた。
な、んで。

「な、お」

「はい、南朋です」

私の行く手の先にはいつも南朋。
いつもいつも先回りして、しつこいまねを。



「なんで・・・一馬は?」

「ふーん、一馬が来る予定だったんだ」

「・・・っ!!」

しまったっ!
私は手を口にあてた、ふと一馬の方へ目を向けると。

―――――怒っていた。



「わりぃ・・・、バレた」



「・・・!!」

私は涙を流した。
一滴、また一滴。

こんなにもオシャレして。
部屋も頑張って飛鳥と片付けて。

苦しく、悲しく、なんで私達は繋がらない?
こんなにも近くにいるのに。

南朋、なんで君は私達をそこまで傷つけるの?

「・・・」

遠く遠く離れた気持ち。
冷めることなく、覚めることなく。