お試し最後の日。

「おはよー梓」

「あ、信条さんだー!」

「あっちゃんおはよー」

「っはよ信条!」

「梓おはようっ」

大抵の人と上手く付き合ってきた私。
いつもと変わらない日々を送るはずだった。

「お、おはようっ!!」


 小指心
  念願の想い


「・・・」

とうとう、この日が来てしまった。
いや、願わずにも来てしまった。

ていうか明日は自然にくるものだから仕様がないんだけどさぁ!

あー、ヤバい緊張してきた。



ガラッ



「おはよー!」

「梓、おはよー」

私は何事も無いように席に座った。
はー!空気が美味しい!

なんて清々しい朝なんだろうっ!!(キャラ濃い)

「梓、なんかすんごい笑顔だね」

「そうっ!?」

とにかく笑顔をそこらじゅうに散らばめた(迷惑なほどに)。

「・・・(キモ)」

「あ、今キモいとか思ったでしょ」

「なに言ってんの、思ってないよ(どうしたんだろう)」

「変な同情とかはいらないから」

「もちろん」

私はカバンからノートを取り出した。
今この瞬間でも良いからあの四捨五入のところを憶えなきゃ。

「ところでさぁ」

「ん〜?」



「今日って最後の日だね」