ちなみに、言い忘れていたけど。
木島・慶くん(あきらかに女たらしっぽい)は僕の先輩で隣のクラスだ。

転校初日の僕と凄く仲良くしてくれた。

いつも勝手に僕のこと『王子』とか呼ぶ。

「ねぇ、慶くんってどう思う?」

「そうだなー、俺ならこうとらえるっ」

慶くんは微笑みながら僕に語る。

「それって、別に悪い意味でそらしたわけじゃないって」

「なんで?だって目、そらしたんだよ?」

「あー、これだから甘いんだよ小山は」

「(ム)」

今の台詞、ちょっとムカつくなぁ。

「ほら、そんな言葉でもムっとくるって所も子供」

「うるさいなぁ・・・結局どういう意味」

「スネたスネた」

「・・・(イラ)」

僕は違う方を向いた。

「あーあー、悪ぃ。ちょっといじめすぎたな(笑)」

「全然面白くない」

「で、本題なんだけどよ。それって恥ずかしかったから目をそらしたんだろ?」

「・・・」

「きーけーよー」

慶くんはギュっと僕を抱きしめる。
恥ずかしい、皆見てるんだけど・・・

とくに目の前の女子。

「いやぁー、なに慶ってそっち系ー?///」

「それでも良いー!///」

誤解してるよね・・・

「ちょ、慶くん離せって」

「んー、相手が小山なら良いかもな♪」

「本当にそっち系なのっ?!」

「あらヤダ、『蓮くん』ったら顔赤らめちゃってぇ〜」

小指を立てるな、小指をっ!!(恥)

「ちょ、慶くんそろそろ自分のクラスに戻ったらどうなのっ?!」

「面白いからまだいる」

「えええええええ?!!」

ていうか髪がくすぐったい!!
近い近い近いっ!!





『蓮くんの近くにいるとドキドキするしっ・・・』





「・・・ぁ」